2013年1月20日日曜日

新規ビジネスそして"魔の刻"

今日は、重要なビジネス上の打ち合せが三つあった。どれもスタートアップに関するプランだったが、口には出さなかったものの、共通して私が感じていたのは『キャズム越え』。

ビジネスの初期段階ではどのターゲットを狙い、どのように加速させるかがポイント。往々にして、第一段階のウェーブは直感的に応援してくれる「伝道師的な顧客」によって起こる。それは言い換えると、少数の新しいもの好きの支援者たちだ。

そしてその次に来る顧客層の変化を見極める。つまり潮目を読み、次の「海流」に乗るために、どうハンドルを切り替えるか。そこで経営者は、立ち上げ時とは全く違う価値観を受け入れ、スピードを下げずに、違った切り口からの投資を決断できるかどうかが問われる。そして従業員はその変化に上手についていけるかどうか。

キャズムの時期は、「魔の刻」とも言える。次のステージに上がるために、何を捨て、何を新しく取り入れるかを、しっかり考えていく必要がある。捨ててはならないものを捨て、取り入れる必要のないものを採用したものは、破れ失敗するだろう。

キャズムを前にした時、そこに経営者は底知れぬ恐怖の溝を感じるはずだ。そのクレバスの幅は10mもあるかもしれない。そんな幅をジャンプするのは狂気の沙汰だ。けれど、そこを超えないと先には進めない。

ではどうやって、飛ぶ?助走をつけて飛ぶ?ジャンプ台を用意してくる?綱を張る?谷底からの上昇気流を期待して、何も考えずに飛ぶ?答えを誰かが教えてくれたとしても、それが絶対に正解であるという確信はできない。

ただ、自分を信じて、どれかを選ぶしかない。






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