2014年3月23日日曜日

QBS(九州大学ビジネス・スクール)総復習とその反省

MBAを学ぶ生活というのは、一体どんなものなのか。入学前には全くイメージすることができない。けれど卒業した今なら、少しは語ることができる。これはQBSへの入学を控えた人、または入学に興味がある人のお役に立ちたいという思いから、自分の経験をもとに書いた覚え書きです。

【入学当初】
二年というと、社会人にとってはかなり長い期間である。QBSの授業は主に夜間に行なわれるため、日中は仕事、そして夜は勉強というスケジュールを強いられる。これが二年続くのである。正直言って、かなりの負担だ。

だからこそ、せっかく投資する時間を無駄にするわけにはいかない。とすると、いかに効率的、効果的に成果を出すかということが興味のポイントになるのだが、これがまた、一筋縄にはいかない。なぜなら、大学の各種システムに慣れるのに時間がかかるからである。

最近の大学は高度にシステム化されており、様々なWebプラットホームにより情報共有がなされている。覚えることがたくさんあるわりに、それを懇切丁寧に教えてくれる人はいない。企業であれば、入社すればある程度は教えてもらえる。一緒に利益を出す仲間のパフォーマンスを上げないと、企業側としても雇用する意味がないからである。しかし、大学ではそうはいかない。知らなくても、何とかなるので、知っている人と知らない人での情報リテラシーの格差が大きく出る。

例えば、履修だ。履修戦略は最も重要である。なぜなら、履修受付期間は限られており、後で変更することができない。一度、履修してしまうと半年はそれに拘束される。つまり、履修を間違えてしまうと半年が無駄になる。課目の形態は必修・選択・集中に別れており、最初はそれぞれの特質も分かりにくい。また、QBSでは他の学府の授業を取るシステムも充実しており、そこに自分の興味の対象のクラスがあったりもする。これだけの時間とお金を投資して、自分が望む勉強ができないのは大きな失敗だ。

【情報戦】
そこで必要な情報がどこにあり、それをリアルタイムに入手していくことが必要だ。これを実現するためには、やはり先輩から習うのが一番早いし確実である。既にそのシステムに慣れており、かつ、入ってくる後輩たちと仲良くやっていきたいと思っている。だから先輩は基本的にウエルカムなメンタリティを持っている。

しかし社会人が大学に入ると、その先輩後輩の人間関係にまず戸惑う。場合によっては自分より遥かに年下、最悪自分の部下が先輩になってしまうこともあり得る。これに早くなれないと、素直な気持ちで先輩に教えを乞うことができない。まず超えなければならないハードルだ。

情報を得るためのもう一つの方法としては、情報リテラシーの高い同期たちからシェアしてもらうことだが、これもなかなか難しい。これは私の私見であるが、MBAに入学するような人々はそもそも競争意識が高い。特に企業派遣で入ってきた人などは、会社にお金を負担してもらっているわけだし、それなりの成績も期待されるだろう。まさに、同期はライバルなのである。

情報を持ったものが最大のパフォーマンスを上げることができる。とすると、わざわざ敵に塩(情報)を送る必要もないのだ。相手がどのような人物かも実力も分からない段階、それは探り合いの状態である。まさに五里霧中の中、手探りで歩いている。

しかし裏を返せば、だからこそ同期は団結するべきなのである。いくつもある選択肢の中からQBSを選び、同じ年度に合格して、これから二年間も学舎を共にする仲間たちだ。度重なるグループワーク、ディスカッション、様々なイベント、グループレポートにプレゼンテーション。嫌でも仲良くなるし、仲良くならないとやっていけない。

とするならば、それ(仲良くなること)は早ければ早いほど良いのである。できれば入学してから一ヶ月以内に、全員が最低でも顔と名前を一致させ、所属業界、目標などを共有すれば、最高の滑り出しになると思う。そのためのリーダーシップ、フォロワーシップが問われる。ここではその期全体の実力が問われる。私のオススメは、Facebookを使うことだ。グループを使って情報共有を進める、顔と名前の一致もこれで実現できる。またちょっと落ち着くいてくる、GWの頃に合宿を開催するのが良い。夜中飲み騒げば、相手の事もより深く理解し合える。

これ以降は、各期における所感と自分が履修した科目の感想を以下に続ける。科目は先生によって、そのシラバス内容は違う。先生は変更されることもあるため、あくまで参考までにとどめて欲しい。


○一年前期○

所感:
一年目の前期は、とにかく体力勝負。一年目の前期に必修が集中しており、さらにこれがほぼ毎日一科目は入ってくる。さらにQBSの必修では事前予習や課題が多い。必修科目は遠方から通う学生を考慮に入れ、二限目(20:10~21:40)に設定されている。当然、社会人は翌日も仕事があるため、21:40以降に時間を取るか、翌日の仕事の合間にやるしかない。この生活に慣れるのが、非常に大変なのである。

また自分が取る授業のシラバスを良く読んで、どのタイミングでテストやレポートが重なるのかを把握しておく。先生ごとにレポートやテストの出し方は違うが、事前に課題を告知する先生もいらっしゃる。テストが重なる時期が分かっておけば、それなりの対策も打てる。課題が重なると、パフォーマンスも落ちるし、度重なる徹夜で最悪健康も崩す。ここもまた、情報戦と言えよう。

【必修科目】
英語によるビジネス・コミュニケーション(英語科目):
英語ができる人にとっては余裕であるが、そうでない人にとっては屈辱の場。英語が堪能な人は必ずいると考えてよいので、その実力の差をまざまざと見せつけられる。QBSでは英語による授業が後期に集中しており(後期から交換留学生が入ってくるため)、そのための事前準備のようなものである。英会話が中心だが、毎回求められる予習は、英語による筆記レポートA4一枚。

組織マネジメント:
企業組織をどのようにマネジメントしていくか。理論やフレームワークを講義形式で学んだ後、各種ケーススタディを用いたグループディスカッションの時間が取られた。古今東西の色々な組織経営の考え方を学ぶことができた。大枠として企業経営に必要な考え方を知る事で、経営者の目線で物事を見る事がどんなことなのか、体感することができる。

マーケティング戦略:
顧客に自社の製品やサービスを選択してもらうための、様々な方法論を学ぶ。戦略やフレームワークが次々と現れる。戦略等は一部、組織マネジメントの領域と被ることもあったが、それは意義のある重複だ。ケーススタディを多く学びながら、ディスカッションの時間も取られた。自分が考えていた「マーケティング」が、実はマーケティングのほんの一部に過ぎなかったことを思い知らされたクラスであった。

アカウンティング:
企業会計のイロハ。財務諸表の読み方の基礎を学ぶ。簿記を知らない人にとっては試練の時。逆に数字の専門家からすれば、当たり前すぎて退屈な時間かもしれない。私はビギナーであったので、大変だった。けれど、ここで学んだことは後期からの応用クラスで非常に役にたった。最低でもBSとPLとCFの関係性と意味をおさえておくべき。

企業倫理:
企業が競争に生き残るためには、自社の利益追求するだけでは通用しなくなってきてきる。社会的責任をいかに果たすか、企業としてのコンプライアンスを果たすためにはどのような制度、システムが必要なのか。問題が起こった時の危機管理は、どのように行なえばよいのか。全体ディスカッションによる理解の深化が行なわれた。最終レポートの個人テーマは、NHKの報道倫理について。

企業財務:
全必修科目中、最大の難関。テキストは分厚い英語の本。ただでさえ難しい財務の概念を、これまた聞いた事もない英単語を調べながら理解しなければならない。「ざっくり分かるファイナンス」という初心者本を片手に、NPVや加重平均資本コストの計算法などと戦った。当初は起業家である自分が、こんな勉強する意味があるのか疑問だったが、これらの考え方は後々、ベンチャー企業の価値を評価する際や資本政策を考えるにあたり非常に役に立つことが分かった。

【選択科目】
ミクロ経済学:
需要曲線、供給曲線のグラフをもとにして、小難しい理論がいろいろ出てくる授業。最初は机上の空論のようで眠たくなることもあったが、アダム・スミスから続く非常に大切な概念。二年目に政策関連を考える授業を取った時は、この授業を思い出しながら受けた。また医療需要を考える時にも、役にたった。国がどのような理論をもとに政策を作るのか。その仕組みを知ることで、大きな括りで時代を読む事ができるようになる(かもしれない…笑)。

管理会計:
初年度取るには難しすぎた。しかしアカウンティングと同時にとっていたおかげで、会計というものの本質を知ることができた。通常の会計は企業の成績を外部のステークホルダーに報告するためのもの。管理会計は企業内部で使われ、自社の戦略を策定するために特別に準備されるものである。様々な手法が存在し、学生のプレゼンには自社の管理会計システムの報告などもあり、多くの刺激を頂いた。


○一年後期○

所感:
一年の後期のキーワードは「英語」。必修科目に英語ですすめられる授業が2科目、そして交換留学生が授業に参加してくる。前期に英語能力の向上をさぼると、ここで痛い目に合う(自分は痛い目に合った一人)。留学生と共に英語によるグループプレゼンテーションなどを行なう必要があるため、打ち合わせから発表まで全てに渡り英語を使う機会がある。しかし、必修科目が少ないので全体としての負担感は一気に軽くなる。極端な場合、週一回だけ来るような履修計画も可能なのだ。

しかし、私はここで背伸びした。英語の必修科目を3つ取り、残り5科目は出来る限り先輩の数が多い授業を取得した。QBSの授業はディスカッションベースの授業が多いため、我々よりも一年経験の多い先輩から、議論を通して学べる事が多いと予測した。負担は大きかったが、自分でも飛躍的に能力が向上することを感じた。

【英語必修】
国際企業分析(英語科目):
グローバル企業の財務諸表のデータを用いて、エクセルを使いながら様々な財務分析の手法を学んだ。予め先生が作ったデータ分析用のシートが配布されるため、そこに数値を入れれば、自動的に分析できるようになっており、このフォーマットはもちろん他の企業にも転用することができる。そのため英語の授業ではあったが、比較的理解し易かった。中間発表はセールスフォースドットコム、最終レポートはアセナヘルス(米国の電子カルテ事業者)の財務分析を行なった。

国際ロジスティクス(英語科目):
最も苦しんだ英語科目。留学生との圧倒的な英語力の差を感じ、徹底的に叩きのめされた授業だった。本当に悔しくて悔しくて仕方なかった。毎回、何十ページもの英語文献が課題に出て、読み切れずに授業に参加したこともしばしば。だからこそ、私の英語学習への覚醒を促した最高の授業だったとも言える。内容としても、グローバル経営の調達・コスト・チャネル管理において、極めて重要な分野であり、多くの示唆を得た。

国際マーケティング(英語科目):
グローバルブランドの構築法について、講義とグループ発表方式で。前期に習ったマーケティング論をまた違う角度から学び直すことができた。特にグローバルブランドを浸透させるためには、現地の環境をよく分析し、自社の製品やサービスをそこに適応させるための戦略が求められることを理解した。

【選択科目】
企業戦略:
担当講師が外部講師であり、かつバリバリの実務経験者であったため、必修科目の組織マネジメントやマーケティング戦略で学んだ戦略を、より実践的な視点から吸収し直した。特にM&Aや企業再生の現場などの話は理論だけではイメージしにくい所もあり、シビアな現場の感覚をみずみずしく模擬体験することができた。

マネジメント演習:
地元福岡の中小企業の経営者が外部講師となり、毎回、講義とディスカッション形式ですすめられた。事前に経営者から宿題を出され、準備してきた答えを基にグループで議論し、そこで出された答えを発表するという形。MBAで学ぶ理論だけでは簡単に解決しない現場の生々しい問題に対峙することで、実際の経営者の苦悩をバーチャル体験することができた。

産学連携マネジメント:
企業がどのように大学のとパートナーシップを組んで、その競争優位性を高めるか。企業はもはや技術開発を社内に抱え込むリスクを取るよりも、外部と協力し効率的にイノベーションをサービスに取り込む手法をとるべきであり、その成功事例がアメリカであった。この授業では大学側の考え方や風土、そしてライセンス・共同開発などWinWinの関係を構築するためのノウハウをみっちり学ぶことができた。

ビジネスにおける競争優位性:
自社の技術をビジネスにおける競争優位性に高めるための方法論を、様々な外部講師によるケース提供にて学んだ。毎回のディスカッションでは、先輩を含む多様な意見に触れることができるため、多くの視点や考え方を身につけることができた。競争優位性を考えるにあたっては、単純な意見やジャストアイデアではなくフレームワークを使い、論理的に考えることの重要性を学んだ。

アントレプレナーシップファイナンス:
起業するにあたってのメンタリティについて、そして起業を進めていく際のフェーズごとの資金調達の方法、そして上場をしていない起業の評価がどのように行なわれるのかが焦点であった。起業家側、VC側の双方のロジックを考慮し、お互いがWinWinになるような関係性の構築、そして交渉の進め方が重要であることが分かった。


○二年前期○

所感:正直、前年度の後期授業ではかなりのカリキュラムに重複があることに気づいてきた。その重複は別の視点からのアプローチであり意味のあるものであるが、正直な話、そろそろ飽きてきたのである(笑)。そこで二年目の前期は、MBAベーシックから外れた科目をメインに履修した。それはベンチャー系(QREC)、政策系、そしてコンソーシアム系である。

またここから、プロジェクト演習がスタートした。これは修士論文を書くためのもので、ゼミの担当教員の指導のもとで行なわれる。最初はかなりペースが遅く、今思うと、もっと早く取り組むべきであった。QBS生活で唯一の後悔があるとすると、それである。もっと早くから取り組んでいれば、論文の質ももう少し上げることができたはずである。

戦略的人的資源管理:
組織の中で、人的資源をどのように活用するべきか。特に人材のインセンティブを引き出すにはどのような制度を導入するべきかにフォーカスした授業であった。教授の教科書をもとにした講義、及び受講生同士のディスカッションで進行される。言うまでもなく組織は人で動いており、その原理を知るのはリーダーにとって必須である。この授業は一年目の前期にとっておくべきだったかもしれない。

資産運用とリスク管理:
株式、国際、デリバティブのような資産運用について、網羅的に学んだ。個人が自己の資産を運用するための具体的なスキルがメイン。正直、資産運用についてはあまり本気で取り組んでいなかったので、実践的な勉強になった。株も始めた。

国際経営:
グローバル企業が世界を市場として展開する場合、どのような戦略をとるのかを学んだ。数々のケーススタディをもとに、教授の名ファシリテーションによるクラスディスカッションに学んだ。受講生の中には実際にグローバル企業に勤務している者もおり、彼らからの意見を聞くことで理論と実践を融合させた。

ベンチャー企業:
毎回ケーススタディが出され、A42枚程度のレポートを事前課題として提出する。そのレポートは評価されランキングされる。レポート上位をとるために受講生が切磋琢磨するというシステムは非常に学習意欲をそそられた。日本の起業の現場と起業先進国アメリカの事例などを多数学ぶ事によって、自らのアントレプレナーシップを高めることができた。

起業機会探索:
ベンチャー企業を立ち上げるにあたって、最も重要な「オポチュニティの発見」に特化した授業。ベンチャー企業と同様に、毎回のレポート提出とランキングがなされた。実際、起業の現場の最先端でご活躍の外部講師の授業もあり、生の起業家から多くを吸収した。授業終了後の懇親会ではゲスト講師と親睦を深め、より具体的な質問を行なった。QREC提供。

産業と政策:
ミクロ経済学の理論をもとに、産業政策を学んだ。正直、政策については全くの素人であったが、この授業を履修することによって、経済の基盤となる政策がどのようなロジックで動いているのかを学ぶことができた。最終発表は医療政策についてのプレゼンテーションを行なった。

パブリックマネジメント:
産業と政策がマクロの面から、そのロジックを学ぶものだとすれば、この授業は実際の政策マネジメントの現場の実践知識を身につけるものであった。全て、実戦経験のあるQBS外の講師が招聘されて行なわれた。社会全体の幸福を実現するために、一企業の思惑等とは無関係に政策が導入されるプロセスを学んだ。ここでは特に、政策の仕組みを知らずに企業経営を行なうことの危うさを実感した。

地域政策デザイン論:
地方自治が叫ばれる昨今、地域の政策をどのようにデザインしていくかを考えることは、国家の重要な戦略である。この授業ではビジネススクールの枠を超えて、九州大学院の様々な学府から学生が集い、また九州の地場企業からの受講生を交えた、通年のカリキュラムだった。年間を通してプログラムを参加することで、地域の政策を組み立てるまでのプロセスを実体験できるようになっていた。QREC提供。

産業・組織臨床心理学特論:
大学院コンソーシアムの授業。企業で問題になっている「メンタルヘルス」の維持について、その方法論を学んだ。集中講義形式となっており、一部、日中仕事を抜け出して受ける必要があったが、他学府の講義は新鮮で、多くの気づきを得ることができた。


○二年後期○
卒業に必要な単位は全て所得していたので、本当は論文だけに集中することもできた。しかし私は取得可能な全単位64を目指し、限界にチャレンジした。まず後期からの留学生たちとの交流を目的として、英語の科目を二つとった。勉強が終わった後は、毎回交流会を開催して英会話に磨きをかけた。その他にも、世界最先端の技術経営(MOT)を学ぶ技術・経営マネジメント、医療安全管理学など、引き続き、QRECやコンソーシアムの授業に出ることで、QBS以外の授業を楽しんだ。

タックスマネジメント:
税務について体系的に学んだ。実務的なことよりもむしろ、税法や制度などバックグラウンドで動いている仕組みを重視した学びであった。確定申告や相続税などは、実際に使われるフォーマットを使用しながら学ぶ機会もあった。

コーポレートアントレプレナーシップ:
企業内起業についてQREC提供授業。大企業の社員もアントレプレナーとして、新しい価値を生み出すことができる。ただ、その方法は通常の起業家とは異なる。社内各部署との様々な調整を行なう必要があるため、専門のノウハウが求められる。講義、ケーススタディ、外部講師招聘、グループディスカッションにプレゼンテーション等、あらゆる手法を用いた刺激的な授業であった。

プロジェクトマネジメント(英語科目):
企業に新しい価値を生み出すための「プロジェクト」を如何に管理するか。プロジェクトマネジメントの業界標準であるPMBOKをもとに、市場ニーズと技術シーズを繋ぐプロジェクトの具体的なツール群について学んだ。プロジェクトの運営に使用される管理ツールはあくまでフレームワークであり、それを自分のものにするためにはPDCAをもとにした弛みないアップデートが重要であることを理解した。

異文化コミュニケーション(英語科目):
日本企業を紹介した英語テキストや教授が提示するテーマをもとに、交換留学生と密度の濃いディベートやディスカッションを行なうことで、英語コミュニケーションを実践した。毎回、ディスカッションの相手が変わることで、多くの国や人の価値観に触れた。

プロジェクト演習:
いわゆる修士論文。リサーチクエスチョンを立てるところから、市場調査、そして論文執筆まで。一年間を通して担当教員のご指導の下、プロジェクトとして取り組んだ。テーマは「医療機関におけるSNS活用の有効性とその要因」。SNS活用の先進的な取り組みを行なう全国の病院へのインタビュー、先行論文の検索など、研究の進め方について多くを学ぶことができた。

国際マーケティング(聴講):
担当教授が変わったので、聴講生として受講した。こちらは講義とケーススタディを中心に授業が進められ、11期生(後輩)と共に議論をすることができる数少ない講義であった。各種マーケティングのフレームワークを復習するとともに、グローバルブランド構築のポイントについての新たな気づきもあった。

技術・研究マネジメント(聴講):
ビッグデータ、3Dプリンター、ソーシャルメディア、デザイン思考などをテーマに、ビジネスの最先端分野の外部講師が多数招かれた。QBSの授業ではなく、各学府からの混成クラス。日中の講義だったため、普通のサラリーマンは受けることができない。しかしビジネススクールの授業に、絶対取り入れて欲しい科目だと実感した。QREC提供。

医療安全管理論(聴講):
医療系学府「医療経営」の授業、コンソーシアム履修。医療安全をどのように管理するのか、そして医療過誤訴訟などをリスクを減らすために、病院が取り組みべきポイントなどを学ぶことができた。また、論文が医療関係のものだったため、医療現場で働いている人たちとのネットワークを作り、意見を集めることができたのは、大きなプラスだった。

QREP:
シリコンバレーへの一週間の視察旅行。QRECプログラム。IDEO、オラクル、シスコなど、今をときめくシリコンバレーのトップ企業の現地視察をすると共に、現地で活躍する日本人の起業家、研究者、学生によるプレゼンやパネルディスカッションからアントレプレナーシップに関する多くを学びました。



以上





~ 地元九州でMBAを取るなら ~
九州大学ビジネススクール(QBS)について↓
http://mamorumasumoto.blogspot.jp/2014/03/qbs_30.html

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