2013年3月2日土曜日

バンコク成長の光と陰:二日目

今日もまた、セカンドインパクト。今日は【JETRO BANKOK】、伝説の経営者TAN氏率いる【ICHITAN】、そしてタイの富裕層向けの病院【BANKOK HOSPITAL】の三社を企業訪問。

まずJETROではタイのマクロな情報をゲットして、ASEANにおけるタイのポジショニングの概要を掴んだ。一言でいうと、タイはASEANの中では既に成熟しかけていて、シンガポールから覇権を奪うため、第二のステージへどう移行できるかがキーポイント。チャンスはあるものの、政権や自然災害などのリスクを持つため、どうなるか分からないのが現状。

次に訪問したICHITANは、超パワフルなおじさんだった。質問したいことが山ほどあったが、成功要因をキーポイントでまとめると、①中国や韓国、日本の良いとこどりをして柔軟に経営戦略を変えていく意思決定の素早さ。②商品をブランディング際、商品を人間に見立てて徹底的にやる(時に自分自身もネタに使い)。③第七感(ビジョンを見る能力だと思う。けど、これはある種の天才性だよね)などなど。パワーを貰った。

最後はバンコク病院。富裕層向けの病院で医療を福祉などとは捉えていない、完全に「ビジネスとしての医療」を追求した形を見て度肝を抜かれた。医療ツーリズムの現実、医師の給与制度、海外の富裕層へのマーケティング、館内設備の充実っぷり、付帯事業の懐の深さ、そしてタイの医療制度。日本の医療業界がいかに縛られているか、そして自由なビジネスとして医療を考え、それを現実に実行した時、どのような結果になるのか。資本主義の権化のような医療の形。しかしそれは、対価を支払う者には最高のサービスを提供するという、経済社会の常識が医療の世界にも反映されただけのこと。賛否両論あるとは思うが、そういう世界が現実にあるということを知ることは悪いことではないと思う。実情を見ないと分からない…まさにその好例であった。





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