2014年6月28日土曜日

飯塚病院見学(QBPHイベントにて)

本日はQBSと九大医療経営の有志で立ち上げた"QBPH"主催、病院訪問勉強会でした。

訪問先は、麻生飯塚病院。院内設備の見学とともに、予防医学センターのマネージャー、イノベーション推進本部の技師の先生、それぞれにお話を伺いました。

予防医学センターでは、当院による医療ツーリズムへの取り組みの実際を学びました。当産業の先進国家タイでは、850億円のマーケットサイズ。かなり魅力的な市場で、最近注目されている分野です。

メディカルツーリズムを考える時に、医療技術、医療費用、医療設備、医療言語という四つの要素を考慮する必要があるそうですが、最近ではそれだけでは差別化が難しく、アメニティの充実やリゾート性をもたせる努力もされているそうです。

また医療ツーリズムは、先進医療タイプ、先進検診タイプ、専門検診タイプ、グローバルタイプなどに分類され、それぞれ必要となる強みが存在し、自院の強みを生かした戦略を立てる必要があるとのことでした。特に医療機器などの導入はすぐに模倣されてしまうので、サービスや品質面での差別化を図る必要があります。

そんな中、日本の語学力の低さ、閉鎖的なカルチャーは阻害要因となっており、医療ツーリズムもバラ色の未来というわけではなさそうです。そこを突破するために、まずは海外に提携先を見つけ、そこを足がかりとして小さく始めていくとのこと。これからの動きが楽しみです。

続く、イノベーション推進本部(IPO)でも面白いお話が聞けました。スピーカーの方はシリコンバレーのエルカミノ病院、そしてフォガティ研究所に行かれていた方で、現地の医工連携の取り組みを説明されました。

まさにこのIPOがそのエコシステムからヒントを得たラボであり、実際に形になっている事に感動しました。ここが医療イノベーションを生み出すプラットホームになる日も近いかもしれません。

前回来た時よりもさらに深い部分まで見学でき、非常に充実していました。ビジネスモデルの構築やマーケット調査などQBPHとも何か連携ができるのではないかと、夢が広がる一日でした。




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