2014年6月4日水曜日

ライフサイクルイノベーションで考えた

ジェフェリー・ムーアのライフサイクルイノベーションを読んでいて、ふいに自分が今まで手がけていたサービスをこのフレームワークに乗っけるとどうなるのかを考えてみました。その結果、いろいろな示唆を得ることに。



我が社のサービスは、ソーシャルメディア全般ということになっておりますが、元はと言えばブログやmixi、Twitterを利用したセルフブランディングのノウハウのアドバイスからスタートしました。ただ、文字や写真での表現には限りがありますので、そこに動画活用を加えることになります。Mac(iMovie,FinalCut,Motion等)を覚え動画制作を手がけ、YouTubeやUstreamを活用しはじめました。この際に一緒に勉強したのが、Garagebandによる音源制作です。

続いてFacebookの日本上陸に合わせ、このサービスの活用について徹底的に研究しました。実名制をとるこのSNSはリアルコミュニティ、イベントとの相性がよく、やがて企業の活用需要も大きくなっていきました。企業が活用するとなれば、本格的なマーケティング、組織マネジメント、リスクマネジメント、ガバナンスの知識などが関係してきます。必要に迫られてMBAを学び始めました。

MBAのプログラムを受ける過程において、プレゼンテーションの機会がことあるごとに与えられました。私は過去培って来たマルチメディアの制作ノウハウを用いて、プレゼンテーションにこれを統合しました。インパクトの強い、メリハリの効いたプレゼンを実現する事が可能になりました。

MBAの二年目には意識的に政策系の授業をとりましたが、フィールドワークを通じてコミュニティを動かすにはファシリテーションのノウハウが極めて効果的であることを知りました。そこで各種ファシリテーションのお作法を学び、コミュニティをリアルで活性化させることで、SNSと相乗効果を生み出すことができるようになりました。そして、現在に至るわけですが…ちなみにここまでのノウハウを一年で学べるカリキュラムに落とし込んだのが、今やっているSMA(ソーシャルメディアアドバイザー)講座なのです(*^^*)

ずっと同じ事をやっていたら、ここまでの進化は無かったと思います。絶えず、イノベーションを求め、自社のサービスを改善していくことが極めて重要であることが身にしみました。ただ、残念なのは「破壊的イノベーション」をまだ起こせていないことです。それをもたらすための布石は、いくつか打っています。

まずは、今まで構築した全サービスをグローバルに移行するための語学力の構築と、海外の人材へのアプローチ…といったところでしょうか。プログラミング・ゲーミフィケーションをかじってアプリケーションやプラットホームの構築に着手するのも面白いのですが…自分で取り組みには時間がかかりすぎるので、設計とプロジェクトマネジメントの実務的なノウハウが欲しいところです。

いやぁ、頭の整理にかなり役立つ「ライフサイクルイノベーション」。かなりの良書です。


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