今日は孫正義さんが代表理事をされている、一般社団法人ブロードバンド推進協議会主催の"Business Cross Over in Fukuoka"というイベントに出席して、東京からお見えになられたベンチャーの方々と交流しました。
参加者は医療・教育・雇用・都市再生・モノづくり・農業の六グループに分かれて、東京からきたベンチャーの方のプレゼンを受け、その後、それぞれの分野で「どのような規制が問題になっているか」のディスカッションを行いました。
私は医療を選んだのですが、おそらく六つのテーマの中では最も規制の多い分野だったのでしょうね(笑。時間が足りないくらいに盛り上がりました。
まずは医師・看護師免許の規制、病床規制、混合診療、株式会社の参入不可など、規制の問題。他にも現場のITリテラシーの低さ、高額の薬価、安全基準の低さ、データ公開の困難さ、認知症、高齢者の増加、臨床試験・治験の難しさ、現場の声が聞こえにくい(医療者、患者共に)、情報不足などなど。問題は山積みですが、解決策はなかなが出てこない。これはもっと時間をかけて議論すべき問題ですね。
さて。交流会では、プレゼンされた東京のベンチャー経営者や役員の方々と主に交流したのですが、これまた非常に面白かったです。
ライフログのノウハウにゲーミフィケーションの技術を組み合わせてメンタルヘルスをソリューションするアプリ(要は鬱病をスマホで治す)。
レアジョブなどとは違う切り口で、ライティングをメインとした本当に使える英語を学ぶためのサービスを提供する企業。
指紋認証のシステムを使い、クレジットや貨幣すらも必要のない、貨幣価値の地産地消を目指し、そこから都市再生を実現するという壮大な取り組み。
付加価値的にはソーシャルグラフ、リレーショングラフの上のレイヤー「コワークグラフ」という、「人 ・プロジェクト・組織」の関係性のデータベースを活用し、次世代の働き方のあり方を提案するサービス。
ネットとリアルをつなぐコミュニケーションロボット。スマートハウスと呼ばれる次世代の家の中心で全ての家電のインターフェースとなるロボットの開発。
e案山子と呼ばれるセンサーネットワークを、産官学連携で農地に張り巡らせ、衰退する日本の農業にイノベーションをもたらそうという野心的な技術。
さすが、東京には新しいビジネスがどんどん生まれますね。ただ、彼らは福岡の可能性を大いに感じ、進出の意欲を持っていました。なぜなら、ここが人材の宝庫でありこれからもどんどん伸びるポテンシャルを持っているからということです。
中にいては見えない強みは外部から指摘されることで視覚化することができるという好例ですね。本当に勉強になりました。本日、関わって頂いた皆様、どうもありがとうございました!!
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